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声を使った動画交流で『今の自分とは違う存在になれる』

2025年08月25日

今の自分とは違う存在になれる
声を使った動画交流を仕事に
業種:Vライバー、Vチューバープロダクション事務所
株式会社トビラ
株式会社トビラ 代表取締役 中西 勇太様。インタビュアー:鹿
インタビュー
ー 起業のきっかけは何ですか?
中西  もともとはOA機器の法人営業をしていて、課長職まで経験しました。ところがコロナ禍になり、対面営業を続けることに不安を感じるようになったんです。
そんな時、友人との会食で「何か面白い仕事はないかな」と話したことがきっかけで、新感覚Vライバーアプリ『IRIAM(イリアム)』に出会いました。そこから運営スタッフの方とのご縁がつながり、事務所設立のお話をいただいたんです。
在職中に起業し、2021年2月に事務所を立ち上げました。そして同年7月いっぱいでサラリーマンを退職し、本格的にこの仕事に取り組むことにしました
ー Vライバーという仕事の特徴や難しさは?
中西  この世界の特徴は、リスナー様との距離感の近さです。最初はその独特さに戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば心地よく感じて、どっぷりハマってしまう人が多いんです。
さらに「ギフト(投げ銭)」の文化も、普段の生活にはない特別な体験です。ありがたさをしっかり受け止めつつ、気遣いとのバランスを取ることが大切になります。実際のところ、話す内容そのものよりも、声のトーンや“笑声(えごえ)”――笑顔で話すような声の雰囲気が大きなポイントになるんです。
これまで周囲からあまり注目されなかったり、期待される機会が少なかった人でも、活動を通して等身大の自分をリスナーさんに認めてもらえるようになります。その経験をきっかけに、自己肯定感を強く持てるようになったライバーがたくさん在籍しています。
ー Vライバー業界での「達成感」は?
中西  一人ひとりの挑戦に寄り添うのが好きで、ライバーがリスナーとの間で生み出す“化学反応”を見届けることに大きなやりがいを感じています。
所属ライバーが毎週・毎月のイベントで上位にランクインしたりする瞬間は、自分のことのように胸が熱くなります。その成果や喜びを一緒に分かち合えるのも、この仕事ならではの魅力ですね。
ー 今後の展望について教えてください。
中西  スマホ1台あれば、誰でもタレントになれる時代です。これまで配信業界では顔出しが主流でしたが、今ではAIでイラストを簡単に作れるようになり、技術の進化とともにこの業界はさらに大きく広がっていくと確信しています。
3Dモデルの普及も進んでいて、業界全体がぐんぐん成長している今だからこそ、世界中の人が当たり前のようにVライバーを楽しむ――まるで映画のような未来が、すぐそこに来ていると考えています。
ー とても難しそうなお仕事に感じられますが?
中西  ライバーの皆さんは日々挑戦を続けています。今活躍しているライバーも、最初は「自分に自信がない」ところから始めた人がほとんどです。でも、一歩を踏み出したことで、人生が大きく変わっていきました。
まだVライバーを経験したことがない方でも、私たちが“トビラ”の前までしっかりサポートします。そのトビラを開けて、新しい一歩を踏み出すのはあなた自身です。
ー お仕事で、これがあるからやりがいがある!みたいなことってありますか?
中西  各プラットフォームではイベントが随時開催されており、イベントに特化して言えば、「みんなでイベントを作り上げる達成感」や「裏側だからこそ見られる景色」は、この仕事ならではの魅力です。一般的にはなかなか体験できない感動がたくさんあります。
特に、リスナーの皆さんが楽しそうに企画配信に参加してくださったり、「おめでとう」「楽しかった」といった声がライバーに届いたりする瞬間は、こちらまで心が爽やかになります。イベントごとに取り組む内容やプライズが変わるので、得られる経験も本当にさまざまです。
だからこそ、飽きっぽい人にも大変おすすめできる仕事だと思っています(笑)。
ー 研修の進め方を教えてください。
中西  自分が配信者よりも配信者であることを意識しています。それにより、自分自身が心から楽しいと思えることを大切にしています。作り笑いや無理をしていると、すぐに相手に伝わってしまうんですよね。そのために録画して自分の説明を振り返ったり、鏡の前で練習したりもしています。
そして「笑顔で始まり、笑顔で終わる」ことを意識しています。会場が少しピリついていることもありますが、最初の5秒で良い印象を残すことが大切だと思うんです。暗い気持ちで帰らせないように、「同じ質問をしていただいて大丈夫ですからね」と必ず伝えるようにしています。
どんな時でも「この人に頼れば安心だ」と思ってもらえる存在であることを心がけています。
 
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